2000年代以降、観光および観光関連産業はめざましい成長を遂げ、経済の活性化や魅力的な空間創造の原動力として欠くことのできない存在となっています。その一方で、オーバーツーリズムに代表されるような諸矛盾が世界各地で顕在化し、持続可能な観光への転換が求められるようになりました。さらに、この間のCOVID-19の世界的流行は、国境や地域を越えた移動や対面でのサービスを前提とする観光に対して極めて深刻な打撃を与えることになりました。世界中でポストオーバーツーリズム時代、ポストコロナ時代を見据えた観光の回復と地域経済の立て直しが重要課題となっています。
関西観光教育コンソーシアムは、2013年8月関西圏の観光系大学が連携して設立されました。以来、観光学教育に関わる活動を積み重ね、2018年には「一般社団法人関西観光教育コンソーシアム」へと組織化し、観光学の幅広い分野の開拓・開発、産業界との連携活動を推進しています。観光学教育研究という一つの分野から、高等教育機関の共同体制を構築し、そして社会で求められる観光人材像とその育成に観光系大学が協力して進めて参ります。
今後も皆さまのご意見を頂戴しながらコンソーシアム組織運営をして参りたいと考えておりますので、あらためまして皆様のご協力をお願い申し上げます。
代表理事 大浦 由美
(和歌山大学 観光学部長)